フラストレーションへの反応<5>【防衛機制-同一視】

欲求不満に陥ると、人はイライラしたり不安になるなど、不快な情緒的緊張が持続します。

このような状態を解消し適応を持続する為に取る行動を適応の機制と言い、半ば無意識的に行われるものとされています。

その適応の機制を一つずつシリーズで示していきたいと思います。

今回は、五つ目。

 

 

防衛機制-同一視(同一化)
自分より優れた人、自分より権威のある人、自分の尊敬する人などの考え方や感情、行動、身なり、言動などを無意識に取り入れ、同一視させることで自分の評価を高めようとする防衛機制。

自分の欠点や弱点を補おうとするもの。

自分には欠けている部分への欲求を他人の真似をすることで補い、それだけで自分には高い価値があると感じ満足する。

例えば、クラスの人気者と同じ文具を持っていると、自分も人気者になったような気がするなど。

また権威ある有名人と出身校が同じであることを自慢したりするなど。

尊敬する人の真似をすることがきっかけで高い意識が芽生えることはあるでしょう。

最終的に大事なのは、人の真似をするだけにとどまらず、実際に「自分自身を磨く」ことではないでしょうか。

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フラストレーションへの反応<4>【防衛機制-投射】

欲求不満に陥ると、人はイライラしたり不安になるなど、不快な情緒的緊張が持続します(フラストレーション)

このような状態を解消し適応を持続する為に取る行動を適応の機制と言い、半ば無意識的に行われるものとされています。

その適応の機制を一つずつシリーズで示していきたいと思います。

今回は、四つ目。

 

防衛機制-投射
自分の中にある社会的に見て好ましくない感情や欲求を、相手が持っていると思うことで不安などを減少させようとするもの。

不安の原因となることを自分ではなく自分以外にあるとし、人や何かのせいにすること。

例えば、「私はあの人が嫌い」という感情が湧いて来ると、「そんな事は思ってはいけない」と良心に責められる為、「あの人が私のことを嫌っているのだ。だから私もあの人が嫌いだ」と相手のせいにするというものである。

これがひどくなると被害妄想という形になります。

自分を守る為に無意識に行われることが多い防衛機制。

いわゆる責任転嫁の形です。

何でも「人のせい」「環境のせい」にばかりしていては、人としての心の成長はありません。

そこから何を学び取るか?に目を向け、自分の内面を整えていくことにも目を向けたいところです。

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