フラストレーションへの反応<4>【防衛機制-投射】

欲求不満に陥ると、人はイライラしたり不安になるなど、不快な情緒的緊張が持続します(フラストレーション)

このような状態を解消し適応を持続する為に取る行動を適応の機制と言い、半ば無意識的に行われるものとされています。

その適応の機制を一つずつシリーズで示していきたいと思います。

今回は、四つ目。

 

防衛機制-投射
自分の中にある社会的に見て好ましくない感情や欲求を、相手が持っていると思うことで不安などを減少させようとするもの。

不安の原因となることを自分ではなく自分以外にあるとし、人や何かのせいにすること。

例えば、「私はあの人が嫌い」という感情が湧いて来ると、「そんな事は思ってはいけない」と良心に責められる為、「あの人が私のことを嫌っているのだ。だから私もあの人が嫌いだ」と相手のせいにするというものである。

これがひどくなると被害妄想という形になります。

自分を守る為に無意識に行われることが多い防衛機制。

いわゆる責任転嫁の形です。

何でも「人のせい」「環境のせい」にばかりしていては、人としての心の成長はありません。

そこから何を学び取るか?に目を向け、自分の内面を整えていくことにも目を向けたいところです。

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フラストレーションへの反応<3>【防衛機制-抑圧】

欲求不満に陥ると、人はイライラしたり不安になるなど、不快な情緒的緊張が持続します(フラストレーション)

このような状態を解消し適応を持続する為に取る行動を適応の機制と言い、半ば無意識的に行われるものとされています。

その適応の機制を一つずつシリーズで示していきたいと思います。

今回は、三つ目。

防衛機制-抑圧
欲求が実現不可能である場合、不安や破局を招く恐れのある欲求や感情、記憶を意識から締め出し、無意識の世界に押し込めようとする働き。

この「抑圧」というのは、他の防衛機制の基本になっているものでもあります。

抑圧は防衛機制の中で最も重要であり、社会に適応していく為には必要であるとされています。

ただ、問題への意識を無意識レベルに押し込めるだけの働きなので、完全な解消とはいかず心にシコリとなって蓄積されやすく、

常に抑圧の中に身を置き、あらゆることに我慢し続ける状態に身を置いておくと、必ずどこかで帳尻を合わせるかのように爆発するときが来ます。

それが、「他者」に向かって出るか、「自分」に向かって出るか。

必要なものであるとは言え、抑制されたものが無意識レベルで葛藤を引き起こし、不適応をもたらす事も多いのです。

何事もバランスが大事ですね。

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