人間関係を崩してしまう一つの原因

エリック・バーンという精神科医が創始したパーソナリティ理論を
「TA(Transactional Analysis)」と言います。

■Transactionalとは「相互交流の、やりとりのある」
■Analysisとは「分析、分解、検討」

いわゆる「交流分析」と言われる、個人が成長・変化する為の心理療法の一つです。
(厳密にいうと、米国式のTAと東洋的哲理を加味した交流分析とは区別して考えるものとされています)

その交流分析の理論として、私達人間には3つのパートが存在すると考えられていて、これらを自我状態といいます。
■親の自我状態(自分の親のように振舞う)
■大人の自我状態(成人のように振舞う)
■子供の自我状態(子供のように振舞う)

そして、自我状態はさらに以下のように分類され機能しています。
■親の自我状態
・批判的な親(CP)
・保護的な親(NP)
■大人の自我状態(A)
■子供の自我状態
・自由な子供(FC)
・順応の子供(AC)

私達には、この「5つの役割が異なるパーソナリティー(人格)」が存在し、それぞれを状況に合わせて思いのままに活用できるとしています。

例えば、仕事中。部下を率いる立場である自分でいる時は、指導という観点から「批判的な親」の人格を優位に立たせ、厳格で責任感が強い、皆をグイグイ引っ張っていくリーダーとして活躍できるかもしれません。
そして、仕事が終わって部署の皆で飲み会を行う時は、冗談の一つや二つ軽く言えるノリのいい「自由な子供」の人格を優位に立たせ、皆と一緒に楽しい時間を過ごすこともできるかもしれません。

こうやって、私達は自分の中にある自我状態を上手に活用して、目の前の状況にうまく機能させているのです。

ところが、これを状況に合わせてうまく活用できない、もしくは目の前の状況にうまく機能していない自我状態を出してしまうと、人とのコミュニケーションがうまく取れず、結果的に人間関係を崩してしまうことが多くなります。

上記の例でいうと、仕事中に活用させている「批判的な親」をそのままずっと飲み会でも活用させているとどうなるでしょうか?飲み会の席でずっと仕事の話をしている、部下の話を聞かず自分の事を正当化するような話ばかりする、部下に厳しい事や駄目出しばかりする、などなど。
当然、飲み会は終始シーンと静まり、盛り上がるなんて皆無。
そんな状況を見て、あなたは「せっかく連れて来てやっているのに、盛り上がらないあいつらが悪い!」と部下達を心の中で非難してしまうかもしれません。
でも、周りの部下達からは、ひょっとしたら「怖い」「うっとおしい」「堅苦しい」「自由がない」「面白くない」「一緒に飲みに行きたくない」と思われているかもしれません。
結果、言葉にせずとも、お互いがお互いを非難しあい、仕事にも影響が出て関係性がギクシャクしてしまったり、チームワークが乱れてしまうということも無いとは言えませんね。

人間関係が崩れている時というのは、この自我状態の機能の内の一つだけにとどまっている可能性が高いようです。
もし、どこかの場面で人間関係がうまくいっていないと気付いた時は、自分の自我状態をチェックしてみることも大切になります。

それにはまず、自分の中にある人格の中で、どの人格でいることが得意なのか?どの人格がコミュニケーションを取る際に出やすいのか?を知る事から始まります。

自我状態をその時々でうまく移行させることができると、コミュニケーションがとても楽になります。
また、「あの人と会話をすると最後は必ず言い争いになる」
っというような、今まで嫌な係わりでしかなかった関係性に変化を与えることができるかもしれません。

強く、優しく、しなやかで柔軟性のある自分を作る・・・
相手を変えようとするのではなく、自分が変わることで新たに見えてくるものがたくさんあると思います。

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